この記事ではこんな方の疑問を解決します。
この記事を読んでわかること
今から仮想通貨投資を始めても遅くない理由
仮想通貨とは何か
仮想通貨の特徴と仕組み
仮想通貨の種類
仮想通貨投資のメリット
仮想通貨投資のリスク
取引所の選び方
仮想通貨の選び方
仮想通貨の運用方法
仮想通貨市場の動向を知るために押さえておきたい項目
はじめに:今から仮想通貨投資を始めても遅くない3つの理由
仮想通貨の業界は、2021年にバブルがきました。これから投資を始めるのは、もう遅いのかと不安に思っている方もいるでしょう。でも大丈夫です、まだ遅くありません。この記事を読めば、今から仮想通貨投資を始めても遅くない理由がわかります。
今から仮想通貨投資を始めても遅くない3つの理由
- 保有している人はまだまだ少なく、先行利益を狙えるから
- 将来性が期待されているから
- 2024年にビットコインの半減期がやってくるから
先行利益を狙える:保有している人はまだまだ少ない
今から仮想通貨投資を始めても遅くない1つ目の理由は、まだまだ仮想通貨の保有者が少ないため、先行利益を得る機会があることです。仮想通貨市場はまだ成熟しておらず、多くの人々が未だ参入していないため、早期に投資を始めることで将来的な成長や価格上昇による利益を期待することができます。
ビットコインは過去数年間で大きな成長を遂げ、高い利益をもたらしました。これは、初期段階で投資を始めた人々が先行利益を得ることができた代表例です。
上図は、株式会社フォーイットが2022年6月に行った、20代~30代の投資家400名を対象にしたアンケート結果です。「国内外問わず、暗号資産(仮想通貨)取引所の口座を開設していますか?」という問いに対して、仮想通貨取引所の口座を持っている人は、わずか13%しかいないことがわかります。
このように、仮想通貨の保有者はまだまだ少ないため、今から仮想通貨投資を始めても先行利益を得られる可能性があります。成熟した市場ではなく、まだまだ成長余地があり、将来的な価格上昇や利益を期待できます。
将来性が期待されている
今から仮想通貨投資を始めても遅くない2つ目の理由は、仮想通貨の将来性が期待されていることです。仮想通貨は新たなデジタル経済の一部として成長しており、その普及や技術の進化が進んでいくことで将来的な成果を期待できます。
仮想通貨は、デジタル経済や暗号化技術の発展と共に成長している分野です。多くの企業や投資家がこの領域に関心を寄せており、資金やリソースが注がれています。このような市場の動向や関心の高まりから、将来的な成果や成長が期待されています。
仮想通貨の基盤となるブロックチェーン技術は、さまざまな業界や分野で活用される可能性があります。例えば、分散型アプリケーション(DApps)、スマートコントラクト、供給チェーン管理など、仮想通貨の技術はさまざまな場面で革新的な解決策を提供できるとされています。
画像引用元:PR TIMES「GMOフィナンシャルホールディングス株式会社」
上図は、GMOコイン株式会社が2022年3月に行った、投資家4459名を対象にしたアンケート結果です。仮想通貨の今後に期待している人は、2年連続で9割を超えていることが分かります。また、ビットコインのこれまでの最高値(約600万)を更新すると予想している人も9割近くいることが分かります。
このように市場調査の結果も含めて、仮想通貨の将来性が期待されていることが分かります。デジタル経済の成長やブロックチェーン技術の進化により、仮想通貨はさまざまな応用分野で活躍する可能性を秘めていることから、今後仮想通貨の価値が上がる可能性があります。
2024年にビットコインの半減期がやってくる
今から仮想通貨投資を始めても遅くない3つ目の理由は、2024年にビットコインの半減期がやってくることです。ビットコインには半減期が存在し、一定期間ごとにマイニング報酬が減少します。これにより供給量が減少することで、需要とのバランスが変化し、価格上昇の要因となると言われています。
ビットコインは、約4年ごとにマイニング報酬が半減する半減期が存在します。これは、ビットコインの供給量が減少することを意味します。過去の半減期では、価格が上昇する傾向が見られました。ビットコインの次の半減期は2024年2月から6月と予定されており、今から仮想通貨投資を始めれば十分に間に合います。
ビットコインや半減期についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
暗号資産(仮想通貨)とは
「暗号資産(仮想通貨)」とは、ビットコインなど暗号化(ブロックチェーン)技術を使ったデジタル通貨の総称です。また、「資金決済に関する法律」においては以下のように定義されています。
仮想通貨とは
「暗号資産(仮想通貨)」とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されている。
参考:日本銀行
- 不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
- 電子的に記録され、移転できる
- 法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
現在、流通する仮想通貨の中でビットコインは最も知名度が高いことから、「ビットコイン=仮想通貨」と思っている人も多いようです。しかし、ビットコインと仮想通貨は同じ意味ではないことを理解しておきましょう。
仮想通貨と法定通貨の違い
仮想通貨と法定通貨との違いを表にしました。詳しくは次の項目「中央管理者がいない」で解説しますが、法定通貨と大きく異なるのは、通貨の発行主体と発行量です。仮想通貨は、中央銀行や国家などの中央管理者が存在しません。そのため、個人間で直接取引が可能な分散型の通貨として注目されています。また仮想通貨はインターネット上でやり取りされるデジタル通貨であるため、法定通貨に比べて、いつでもどこでも簡単に取引できるメリットがあります。
比較項目 | 法定通貨 | 仮想通貨 |
---|---|---|
発行主体 | 国・中央銀行 | なし |
発行量 | 無限 | 有限※ |
実体 | あり | なし |
偽造 | できる | できない |
取引手数料 | 高い | 安い |
取引速度 | 遅い | 早い |
価格変動 | 少ない | 大きい |
使用できる場所 | 主に発行国の国内 | 世界中 |
※発行上限のない仮想通貨もあります。
仮想通貨と電子マネーとの違い
仮想通貨と電子マネーとの違いを表にしました。仮想通貨と電子マネーは、実体のないデジタル通貨であることから、共通点もいくつかあります。しかし、購入方法や発行主体、利用用途と利用できる場所に大きな違いがあります。また価格変動の有無にも違いがあることを理解しておきましょう。
比較項目 | 電子マネー | 仮想通貨 |
---|---|---|
法律 | 改正資金決済法 | |
実体 | なし | |
偽造 | できない | |
購入方法 | 現金でチャージ | 取引所で購入 |
発行主体 | 特定の企業 | なし |
価格変動 | なし | あり |
利用用途 | 決済 | 決済・送金・投資 |
送金 | できない | できる |
使用できる場所 | 国内のみ | 世界中 |
発行主体と購入方法の違い
電子マネーは、クレジットカード会社やモバイル決済サービスを利用して電子マネーを発行する場合もありますが、通常現金をチャージして使用します。一方で、仮想通貨は仮想通貨取引所で購入して使用します。また仮想通貨は分散型システムであるため、発行主体が存在しませんが、電子マネーは、特定の金融機関や事業者が発行主体となります。
利用用途と利用できる場所の違い
仮想通貨は、決済手段の他にも国境を越えた取引にも適しています。また仮想通貨は、市場の需要と供給のバランスによって価格が変動することがあり、投資対象としても利用できます。
また仮想通貨はインターネット上でやり取りされるデジタル通貨であるため、電子マネーと比べて、いつでもどこでも簡単に取引できるメリットがあります。一方、電子マネーは、主に日常的な小売店や飲食店、公共交通機関などの実店舗での支払いに利用されます。また、一部のオンラインストアでも利用することができますが、国内のみの使用に限られています。
価格変動の違い
仮想通貨は、市場の需要と供給のバランスによって価格が変動することがありますが、電子マネーは、現金をチャージするので価格変動はありません。
仮想通貨が注目される3つの特徴と仕組み
仮想通貨が注目されている理由は、仮想通貨の特徴と仕組みにあります。しっかりと理解しておきましょう。ここでは特に重要な3つの特徴について解説します。
仮想通貨の3つの特徴
- ブロックチェーン技術
- 中央管理者がいない
- P2Pネットワーク
ブロックチェーン技術
仮想通貨には、ブロックチェーン技術が使われています。ブロックチェーン技術は、仮想通貨の特徴を理解するために、一番に知っておきたい重要な仕組みです。
ブロックチェーンとは
データをブロックと呼ばれる単位で繋ぎ合わせ、分散型のデータベースとして機能させる技術のこと。
情報を記録・管理する台帳のこと。
ブロックチェーンとは、簡単に説明すると情報を記録・管理する技術のことです。技術と聞くとイメージが湧きにくいかもしれませんが、情報を記録・管理する台帳のことだと理解してもらえれば大丈夫です。日本語では、「分散型台帳技術」とも言われます。
ブロックチェーンは、分散ネットワークに参加する複数のコンピューターによって一定の規則に基づいて作成されるブロックと呼ばれるデータの鎖で、各ブロックには取引データなどの情報が含まれます。一度記録されたデータは改ざんができないため、不正な操作を防ぐことができます。また分散型システムであるため、中央集権的な管理がなく、管理費用の問題が発生しにくく、多数の参加者が安全に情報を共有することができます。
もっと詳しくブロックチェーンについて知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
中央管理者がいない
仮想通貨は、中央銀行や国家などの中央管理者が存在しません。そのため、個人間で直接取引が可能な分散型の通貨として注目されています。
中央管理者とは、日本なら日本銀行、米国ならFRB(連邦準備理事会)に相当する管理組織のことです。法定通貨を取引する場合は、取引の中間に銀行などの信頼できる第三者が必要ですが、仮想通貨を取引する場合は、こういった管理者が存在せず、個人間で直接取引することができます。これにより、取引に必要な手数料が低くなるというメリットがあります。
一方で、仮想通貨は、国家や中央銀行が通貨として発行し、市場動向を見て流通量を調整したり、取引に介入したりする中央銀行は存在しません。その結果、法定通貨とは違って、国家や中央銀行がその価値を保証しているわけではありません。
仮想通貨は、国家から独立し、中央集権的な管理を受けず、自律して機能する通貨を目指して開発されたのです。
P2Pネットワーク:通信機器が管理する
仮想通貨は、中央管理者が存在せずに、どのように取引を管理しているのかと疑問に思った方も多いかもしれません。これを可能にしているのが、ブロックチェーンの特徴でもあるP2Pネットワークという仕組みです。
P2Pネットワークとは
複数のノードがデータを分散して情報共有するシステムのこと。
※ノード:仮想通貨のネットワークに接続したコンピューター端末のこと。
これまでは中央管理者である銀行などが、本店の大金庫や厳重に管理されたメインサーバーなどで、1箇所で通貨や情報が管理されてきました。しかし仮想通貨では、ネットワークに接続している端末が、個別で相互につながるP2Pネットワークを構築しています。
これまでのクライアントサーバーシステムでは、1箇所で情報や通貨が管理されているため、サーバが故障するなどしてシステムダウンすると、システム全体が停止してしまうという問題があります。
しかし、P2Pネットワークは、複数のコンピューター端末が個別で相互につながることで、ネットワークを構築し、データを分散して管理しています。これにより、サーバーの1つに問題が起きてシステムダウンしたとしても、システム全体に問題は起こらなくなっています。
このように仮想通貨の取引情報は、世界中に散らばる膨大な数のパソコンやスマホやタブレットといった端末群によって記録・管理され、ユーザーが相互に監視しあう分散型のシステムとなっています。加えて、多くのユーザーのコンピューターにデータが分散して保存されることで、リスクも1カ所に集中せずに分散されます。この仕組みによって、情報の整合性やセキュリティが担保されています。
仮想通貨の種類
仮想通貨としてビットコインがよく知られていますが、他にもたくさんの仮想通貨が存在しています。ここでは、代表的な3つだけ紹介します。
ビットコイン
「ビットコインとは、世界初のデジタル通貨」
ビットコインとは、暗号化(ブロックチェーン)技術を用いた世界初のデジタル通貨です。ビットコインは、2009年にサトシ・ナカモトという人物が書いた論文をもとに発明されました。ビットコインの一番の特徴は、法定通貨で言うところの中央銀行といった管理者が存在しないことです。
ビットコインの基本情報は以下のとおりです。ホワイトペーパーや公式サイトを一度見てみると理解が深まるかもしれません。
通貨単位 | BTC |
時価総額 | 約72兆(2023年5月時点) |
発行上限枚数 | 2100万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work |
ホワイトペーパー | Bitcoin White Paper |
公式サイト | bitcoin.org |
イーサリアム
「イーサリアムとは、分散型のプラットフォーム」
イーサリアムとは、ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能を組み込んだ、分散型のプラットフォームです。イーサリアムは、時価総額がビットコインに次いで第二位の仮想通貨で、2013年にロシア系カナダ人のヴィタリック・ブテリンにより考案され、2015年7月に正式にリリースされました。イーサリアムの最大の特徴は、「スマートコントラクト」です。イーサリアムはこのスマートコントラクトを実装し、ブロックチェーン上にアプリケーションを入れることができる分散型のプラットフォームです。
イーサリアムの基本情報は以下のとおりです。
通貨単位 | ETH |
時価総額 | 約30兆(2023年5月時点) |
発行上限枚数 | なし |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake |
ホワイトペーパー | Ethereum White Paper |
公式サイト | Ethereum.org |
ポルカドット
「ポルカドットとは、ブロックチェーン同士を繋げるプラットフォーム」
ポルカドットは、異なる仮想通貨のネットワークを繋げることを目指しているブロックチェーンプロジェクトです。ポルカドットは、スイスにあるWeb3.0財団という財団によって開発されました。開発者の中には、イーサリアムの共同創設者の一人であるギャビン・ウッドも入っています。ポルカドットの最大の特徴は、異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現することです。ポルカドットは、仮想通貨の抱えるスケーラビリティ問題を解決する可能性を秘めており、将来性が期待されている仮想通貨のひとつです。
ポルカドットの基本情報は以下のとおりです。
通貨単位 | DOT |
時価総額 | 約9000億(2023年5月時点) |
発行上限枚数 | なし |
コンセンサスアルゴリズム | Nominated Proof of Stake |
ホワイトペーパー | Polkadot White Paper |
公式サイト | Polkadot.network |
仮想通貨投資を始めるメリット
今から仮想通貨を購入して投資を始めるメリットは、以下の3つです。
仮想通貨投資を始めるメリット
- 少ない資金で大きな利益が狙えること
- 少額からでも投資できること
- 仮想通貨市場の将来性が高いこと
少ない資金で大きな利益が狙える
仮想通貨投資は、少ない資金で大きな利益を狙える可能性があります。仮想通貨市場はまだ新興であり、投資家の期待や市場のニュースなどが価格に大きな影響を与えることがあります。また、新興市場のため、規模や流動性が比較的小さく、価格変動が大きくなりやすい特徴があります。この特徴ゆえに、少額の投資でも高いリターンを得る可能性があります。
過去にはビットコインをはじめ、1000倍以上に急騰したアルトコインのSHIB(柴犬コイン)など様々な銘柄が大きな利益を出しています。
画像引用元:Money Method「株式会社ZUU」
上図は、株式会社クロス・マーケティングが2022年1月に行った、20代~60代の投資家1000名を対象にしたアンケート結果です。
このアンケート結果によると、58%の人が5万円未満の利益を出せています。また、注目して欲しいのは、仮想通貨投資の開始時期です。2021年に取引を始めた人が最多29%で、次に2020年に始めた人が23%でした。半数の以上の人が2年以内に利益を出せていることがわかります。
少額からでも投資できる
仮想通貨の購入は少額からでも投資できます。少額の投資でも参加できるため、初めての投資や資金の限られた人々にとって魅力的な選択肢となります。また、さらにリスクを抑えた積立投資も可能です。
ビットコインは1BTC数百万円しますが、0.0001BTCや0.001BTCといった低い単位で取引ができるので、少額から投資が始められます。国内では、1円から仮想通貨投資を始めることができる取引所もあります。
少額からでも仮想通貨を購入することで、投資のチャンスを得ることができます。
仮想通貨市場の将来性が高い
仮想通貨を購入するメリットの3つ目は、仮想通貨市場の将来性の高さです。仮想通貨は新しい技術や金融の形態として注目を集めており、成長が期待されています。将来的には、仮想通貨が一般的な支払い手段や資産の形態として広く受け入れられる可能性があります。
仮想通貨はブロックチェーン技術を基盤としており、分散型の取引やデータ管理を可能にします。この技術はセキュリティや効率性の向上に寄与し、さまざまな業界や分野での応用が期待されています。
ブロックチェーンを利用したサービス
DeFi:分散型金融。手数料が安く、年利の高い金融サービスを利用できる
NFT:NFTアートやNFTゲームなど、様々な業界で利用が進んでいる
メタバース:オンライン上で作られた仮想空間、ゲームやバーチャルイベントができる
また、仮想通貨は国境を越えた取引や送金に利用されることができます。特に経済的に発展途上にある地域では、仮想通貨を活用した金融サービスやインフラの需要が高まっています。これにより、将来的に仮想通貨市場の成長が見込まれています。
このように、技術の進歩やグローバルな需要の増加により、仮想通貨市場はまだまだ成長の機会を持っていることから、今後仮想通貨の価値が上がる可能性があります。
知っておきたい仮想通貨投資の3つのリスク
仮想通貨投資を始める前に、必ずリスクを正しく理解してから始めましょう。
仮想通貨投資の3つのリスク
- 価格変動リスク
- パスワードやリカバリーフレーズの管理リスク
- ハッキングに遭うリスク
価格変動が大きい
仮想通貨の1つ目のリスクは、価格変動が大きいことです。価格変動が大きいことは、儲かると言われる大きな理由の1つですが、同時に仮想通貨投資のリスクにもなります。価格変動の要因として、以下のようなものが挙げられます。
価格変動の要因
- 市場需給バランスの変化:仮想通貨市場は需給によって価格が左右されます。需要や供給の変動によって価格が急激に変動することがあります。
- 法定通貨や政治的要因:法定通貨の価値変動や政治的な不安定要因が仮想通貨価格に影響を与えることがあります。
- ハッキングやセキュリティの脆弱性:仮想通貨取引所やウォレットのハッキング被害が発生し、大量の仮想通貨が流出することがあります。これによって市場の信頼性が低下し、価格に大きな変動が生じることがあります。
適切な知識とリスク管理の手法を持つこと、短期的な投資を避けることで、価格変動のリスクに対処することができます。また、投資をする際は、自身のリスク許容度や投資目的に合わせて適切な判断を行いましょう。また、専門家の意見や市場動向を注視することも重要です。
パスワードやリカバリーフレーズの管理リスク
仮想通貨の2つ目のリスクは、パスワードやリカバリーフレーズの管理リスクです。これらの情報が漏洩したり失われたりすると、資産の紛失や不正アクセスされてしまう可能性があります。
パスワードやリカバリーフレーズの管理は、仮想通貨やビットコインの利用においてとても大切です。強力なパスワードを使用すること、パスワードの定期的な変更、二要素認証の有効化などのセキュリティ対策を取る必要があります。また、誰かにパスワードやリカバリーフレーズを聞かれても絶対に答えてはいけません。
ハッキングに遭うリスク
仮想通貨の3つ目のリスクは、個人のウォレットや取引所がハッキングされ、資産を失う可能性があることです。
過去には、仮想通貨関連のハッキング事件がいくつか報告されています。2014年に起きたマウントゴックス事件では、不正アクセスによって当時レート約470億円相当のビットコインが盗まれました。
ハッキングに遭うリスクを減らすために、信頼性の高いウォレットや取引所を選ぶようにしましょう。
もっと詳しくリスク管理を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
失敗しない取引所の選び方
取引所を選ぶ際は以下のポイントについて考慮しましょう。まず最初に大前提として、仮想通貨取引所が金融庁からの認可を受けているかどうか確認しましょう。また仮想通貨投資を検討する際には、自身のリスク許容度を明確にし、投資目的に合わせて慎重に判断しましょう。リスク分散のためにも複数の取引所を利用することをおすすめします。
暗号資産交換業者とは
信頼できる暗号資産取引サービスを提供する企業のことを指す。
平成29年4月1日から、国内で暗号資産と法定通貨との交換サービスを行うには、金融庁・財務局への暗号資産交換業の登録が必要となりました。この登録が完了していない交換業者は、日本国内居住者向けた暗号資産の取引サービスを提供することができません。
参考:金融庁
取引所選定のポイント
- 信頼性・金融庁からの許可
- セキュリティ対策
- サポート体制
- 取引量
- 手数料
- 取扱通貨の種類や数
- 仮想通貨投資の目的
もっと詳しく取引所比較について知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
セキュリティ対策とサポート体制
仮想通貨取引所を選ぶときは、セキュリティ対策とサポート体制について確認しましょう。仮想通貨投資にはハッキングリスクもあり、セキュリティが堅固であることは、資産を守る上で必要不可欠です。また何か問題や疑問が生じた場合に迅速かつ適切なサポートを受けることができる取引所を選ぶことで、スムーズな取引と安心感を得ることができます。
仮想通貨取引所は、顧客の資産を管理する役割を担っています。セキュリティ対策が不十分な取引所では、ハッキングや不正アクセスのリスクが高まり、顧客の資産が危険にさらされる可能性があります。また適切なサポート体制が整っている取引所は、顧客からの問い合わせやトラブルに対して迅速かつ適切な対応ができます。これにより、トラブルの解決や資産の保護が円滑に行われます。
取引量・手数料・取扱通貨の種類
次に確認したいポイントは、仮想通貨取引所における仮想通貨の取引量です。高い取引量を持つ取引所は、流動性が高く、スムーズな取引を行うことができます。
取引量の高い取引所は、多くのトレーダーが参加しているため、買い手と売り手が多く存在します。これにより、注文の執行が迅速に行われ、価格変動リスクが低減されます。逆に取引量が低い取引所は、流動性が低く、大口取引や急な価格変動に対して取引が制限される可能性があります。
また取引手数料や取扱通貨の種類も確認しておきたいポイントです。取引所ごとに手数料が異なるため、低い手数料を提供している取引所を選ぶことで、取引コストを削減し、投資利益を向上させることができます。また大前提として、どの仮想通貨に投資をしたいかを明確にして、その仮想通貨に投資できるかも確認しておきたいポイントです。さらに幅広い種類の仮想通貨を取り扱っている取引所を選ぶことで、多様な投資機会を得ることができ、ポートフォリオの分散を図り、リスクを低減することができます。
仮想通貨投資の目的
次に考慮したいポイントは、自身の投資目的に合致する取引所を選ぶことです。目的に応じた取引所を選ぶことで、より効果的な投資が行うことができます。
仮想通貨投資の目的として考慮すべきポイント
- 保有期間:中・長期保有か短期保有なのか
- 送金:NFTゲームや海外取引所へ送金するかどうか
- 運用:仮想通貨を運用するかどうか
短期トレードを中心としたアクティブなトレードを行いたい場合は、高機能なチャートや注文タイプを提供している取引所が適しています。また手数料も安い取引所を選ぶことが重要です。一方、長期的な保有で収益化を目指す場合は、豊富な仮想通貨の種類や積立サービスを提供している取引所が適しています。
また仮想通貨を購入後、NFTゲームや海外取引所への送金を想定している場合は送金手数料や送金できる仮想通貨の種類に制限がないかを確認することが重要です。加えて仮想通貨の購入後、積極的に仮想通貨の運用を行っていきたいと考える場合は、仮想通貨取引だけでなく運用サービスの充実している取引所が適しています。
その他、希望する取引形式や入出金方法の有無、アプリの使いやすさも考慮して取引所を選ぶのがおすすめです。特にこれから仮想通貨投資を始める人にとって、スマホアプリの使いやすさも取引所を選ぶ際の重要なポイントです。
投資目的別おすすめの取引所
取引所を選ぶときに考える項目たくさんあるけど、結局どこがいいの?
こんな方のためにこの記事では、投資目的別におすすめの仮想通貨取引所を紹介します。
初心者向け:長期保有・積立サービス
長期保有や積立サービスで利益を出していきたい人はコインチェック がおすすめです。コインチェックはこれから仮想通貨投資を始める人におすすめで、スマホアプリも使いやすいのが特徴です。
初心者・中級者向け:仮想通貨の運用
仮想通貨の運用を積極的に行い、効率的に利益を出したいという人はGMOコインがおすすめです。豊富な取扱通貨数の中から選択でき、運用サービスもステーキングと貸暗号資産サービスの2つが利用できます。
中級者向け:レバレッジ取引
レバレッジ取引で少ない資金で大きな利益を狙いたいという人には、DMM Bitcoin がおすすめです。今だけ2000円もらえるキャンペーンもしていて、メイン口座と併せて利用することをおすすめします。
中級者向け:アルトコインに投資
アルトコインにも積極的に投資したい人には、bitbank(ビットバンク)がおすすめです。ビットバンクは仮想通貨取引量が多い上に、NFTゲーム銘柄も多く取り扱っています。今だけ1000円もらえるキャンペーンも開催中で、メイン口座と併せて利用するのがおすすめです。
上級者向け:短期トレード・送金
仮想通貨の送金を考えている人には、送金手数料のかからないビットポイントがおすすめです。
短期トレードで積極的に仮想通貨取引をしたい人はビットフライヤーがおすすめです。高機能なチャートや注文方法が提供されています。
投資目的別おすすめの取引所の組み合わせ
僕は、初めて仮想通貨取引所を利用します。将来的に考えて、様々な取引形式に対応し、長期保有の積立サービスも利用できるところがいいな。
そんな太郎くんにおすすめなのは、コインチェック とDMM Bitcoin の組み合わせだよ!
私は、様々な取引形式をカバーしていて、積極的に仮想通貨の運用もできて、効率よく利益を増やせるオールマイティーな組み合わせがいいな。
そんな花子さんにおすすめなのは、DMM Bitcoin とGMOコインの組み合わせだよ!個人的にはこれが1番好きな組み合わせだよ。
俺は、仮想通貨の運用をしながら、今後NFTゲームもしてみたいので送金がお得に利用できるところがいいな。
そんな三郎くんにおすすめなのは、bitbank(ビットバンク)とビットポイントの組み合わせだよ!
仮想通貨の選び方
投資する仮想通貨を選ぶときに以下のポイントを考慮しましょう。
銘柄選定のポイント
- プロジェクトの開発の目的
- 運営の信頼性
- 投資者の信頼性
- 通貨の流動性
- 時価総額
仮想通貨プロジェクトの開発目的
仮想通貨を選ぶ際には、そのプロジェクトの開発目的を確認することが重要です。プロジェクトが持つビジョンや目標が明確であり、現実的な課題の解決や付加価値の提供に貢献するプロジェクトを選ぶことで、将来的な成長や投資収益性を見込むことができます。
仮想通貨の開発目的は、そのプロジェクトの成功や採用度に大きな影響を与えます。プロジェクトが解決しようとする課題や提供しようとする価値を明確にしているかを評価することで、将来的な成長性や価値の可能性を評価することができます。
運営や投資者の信頼性
仮想通貨を選ぶ際には、運営チームや投資家の信頼性を評価することが重要です。経験豊富なチームや有力な投資家の存在は、プロジェクトの成功や市場での受け入れにつながる要素となります。信頼できる運営チームと投資家によって支えられるプロジェクトを選ぶことで、長期的な成果を期待することができます。
運営チームの経験や専門知識、実績は、プロジェクトの成功に大きく関わります。信頼性のあるチームは、市場での信頼を高め、プロジェクトの発展につなげることができます。また投資家の信頼性も重要です。有力な投資家やパートナーシップは、プロジェクトへの資金調達やビジネスネットワークの拡大に役立ちます。信頼性の高い運営チームや投資者のいる仮想通貨を選ぶことで破綻リスクを低減することもできます。
仮想通貨の流動性や時価総額
仮想通貨を選ぶ際には、仮想通貨の流動性や時価総額にも注目しましょう。流動性が高い仮想通貨は、取引の容易性や価格の安定性があります。時価総額は市場での評価や認知度を示す指標であり、大きい時価総額を持つ仮想通貨は一定の信頼性があると言えます。
仮想通貨の時価総額は、市場での評価額を示します。時価総額が大きい仮想通貨は、市場での認知度や受け入れ度が高く、一定の信頼性を持っている通貨だと判断することができます。時価総額は、流動性の面でも重要です。時価総額が大きい仮想通貨は、取引量や取引所の数が多く、需要と供給のバランスが安定しており、価格変動リスクを低減することができます。逆に、取引量が少ない仮想通貨は、流動性が低く、価格変動が大きい傾向があります。
ビットコインが初心者におすすめな理由
ビットコインが仮想通貨投資の初心者におすすめな理由は、保有している人が多く、その結果得られるメリットが多いからです。ビットコインは仮想通貨の中でも最も取引量が多く、信頼性の高い通貨として知られています。初めて仮想通貨投資をする場合、大規模なユーザーベースがあるビットコインは、市場の流動性が高く、取引がしやすいメリットがあります。
上図は、株式会社クロス・マーケティングが2022年1月に行った、20代~60代の投資家1000名を対象にしたアンケート結果です。この結果からも、ビットコインを保有している人が多いことが分かります。
ビットコインがおすすめな理由
- 信頼性が高い→破綻リスクが少ない
- 流動性が高い→取引しやすい、価格変動リスクが少ない
- 情報収集がしやすい→勉強しやすい
仮想通貨の価値は、国や銀行に保証されたものではありません。信頼性の高いビットコインは、破綻リスクが少ない通貨です。またビットコインは、仮想通貨の中で最も取引量が多いです。多くの投資家やトレーダーがビットコインに参加しており、市場の流動性が高い状態が続いています。高い流動性があることは、取引所を選ばず簡単に取引を行うことができ、自身の目的に応じてビットコインの売買することができます。また、高い流動性は市場の効率性を高め、価格の変動リスクを低減する効果や価格操作や悪質な行為が難しいというメリットもあります。
さらに保有している人が多いことは、多くの情報を収集する上で有利です。仮想通貨投資をする際に、仮想通貨に関する知識を深めたり、最新のニュースや情報をキャッチして、リスク管理を行うことはとても重要です。また、何かわからないことがあったり、困った時も自分で情報を集め、解決することができます。
このように保有している人が多いビットコインは、他の仮想通貨に比べて取引量が多く、市場の流動性が高いため、初心者でも取引しやすいメリットがあります。また、他の仮想通貨に比べて、価格変動や破綻リスクを抑えることができます。さらに、保有者の多さは情報収集にも役立ち、自己学習やリスク管理にも貢献します。
仮想通貨の運用方法
仮想通貨の運用方法は大きく分けて3つです。仮想通貨の購入だけにとどまらず、運用していくことで仮想通貨を効率的に増やし、利益に繋げることができます。
仮想通貨の運用で稼ぐ方法
- ステーキング
- レンディング
- イールドファーミング
ステーキング
1つ目の運用方法は、ステーキングです。ステーキングは、仮想通貨を保有しているだけで自動的に報酬が得られる方法です。
ステーキングは、保有している仮想通貨を特定のネットワークに預け、そのネットワークの運営に参加することで報酬が得られる仕組みです。仮想通貨の種類によって、受け取れる報酬に違いがあります。また取引に制限がかからず、いつでもステーキングをやめることができることもメリットと言えます。国内では、取引所に預けておくだけで、自動的に報酬が受け取れる仕組みになっており、長期保有をするならおすすめの運用方法です。また手続き不要で利用できる取引所も多いので、初心者におすすめの方法です。
ステーキングは、コンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof of Stake)を採用しているブロックチェーンのみ利用できるよ。
貸暗号資産サービス(レンディング)
2つ目の運用方法は、貸暗号資産サービス(レンディング)です。貸暗号資産サービスは、保有している仮想通貨を貸し出すことで利息を得る方法です。仮想通貨の種類や貸し出す日数で利息の年率が変わり、受け取れる報酬に違いがあります。
この運用方法もステーキングと同じで仮想通貨を保有しているだけで、報酬がもらえる仕組みになっているので、長期保有を考えている場合や初心者におすすめの方法です。しかし、貸暗号資産サービスは利用中に取引ができないことが多いので、機会損失のリスクがあることも理解しておく必要があります。
その他ステーキングとの違いとしては、手続きが必要であることやPoS以外のブロックチェーンも利用できることが挙げられます。国内の取引所では、ステーキング報酬は手続不要でもらえることが多いですが、貸暗号資産サービスに関しては、別途手続きが必要なことが多いので、自分の使っている取引所のルールを再確認するようにしましょう。
イールドファーミング(流動性マイニング)
3つ目の運用方法は、イールドファーミングです。イールドファーミングは、DeFi(分散型金融)上に、仮想通貨を預けて流動性を提供することで報酬を得る方法です。イールドファーミングでは、通常は通貨の提供と同時にトークンを受け取ることができます。
イールドファーミングができる代表的なDEX(分散型取引所)にPancakeSwap(パンケーキスワップ)があります。パンケーキスワップでは、2つの仮想通貨をペアで預けることで、報酬としてパンケーキスワップのガバナンストークンであるCake(ケーキ)が受け取れます。
イールドファーミングの最大のメリットは高い年率です!通貨ペアの中には、年率300%を超えるものもあるよ。
仮想通貨投資に関するよくある質問
仮想通貨投資は必ず儲かるの?
いいえ。必ず儲かるという保証のある投資はありません。必ずリスクを理解してから、仮想通貨投資を始めましょう。
仮想通貨は危ないの?
一概に仮想通貨は危ないとは言い切れません。仮想通貨投資には、価格変動が大きいリスクがあり、危ないと言われています。しかし、短期的な投資を避けることや適切な知識とリスク管理をすることで対処することができます。
口座開設は無料でできるの?
どこの取引所も口座開設は無料でできます。最短5分で申し込みができます。
まとめ:仮想通貨投資を始めよう
この記事では、仮想通貨投資の始め方を徹底解説しました。仮想通貨の定義や仮想通貨投資のメリットやリスクを理解して、自分の投資目的に合った取引所や仮想通貨を選んで仮想通貨投資を始めましょう。
本日のまとめ:仮想通貨投資の始め方
- 仮想通貨投資は今から始めても遅くない
- 仮想通貨投資のメリット①:少額の投資で大きな利益を得られる可能性
- 仮想通貨投資のメリット②:将来性が高く期待され価格の上昇が予想されている
- 仮想通貨投資には価格変動やハッキングのリスクがある
- 取引所の選び方:投資目的に合った取引所を選ぶことが重要
- 仮想通貨の選び方:信頼性や時価総額の高い仮想通貨を選ぶ
- ビットコインが初心者におすすめ
- 仮想通貨は取引だけでなく、運用することで効率的に投資できる