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【図解付】ビットコインとは?仕組みから今後の展望までわかりやすく解説!

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太郎くん
太郎くん
ビットコインってよく聞くけど、仮想通貨とは違うもの?ビットコインって何がすごいの?わかりやすく教えてほしい。

この記事ではこんな方の疑問を解決します。

この記事を読んでわかること

ビットコインとは何か

ビットコインの特徴と仕組み

ビットコインの価値とは何か

ビットコインのメリット・デメリット

日常におけるビットコインの使い方

ビットコインの価格推移

じゃまる
じゃまる
ビットコインは世界初のデジタル通貨だよ。仕組みと特徴をセットでわかりやすく解説していくよ。

はじめに:ビットコインとは

「ビットコインとは、世界初のデジタル通貨」

ビットコインとは、暗号化(ブロックチェーン)技術を用いた世界初のデジタル通貨です。ビットコインは、2009年にサトシ・ナカモトという人物が書いた論文をもとに発明されました。ビットコインの一番の特徴は、法定通貨で言うところの中央銀行といった管理者が存在しないことです。

ビットコインの基本情報

ビットコインの基本情報は以下のとおりです。ホワイトペーパーや公式サイトを一度見てみると理解が深まるかもしれません。

通貨単位BTC
時価総額約72兆(2023年5月時点)
発行上限枚数2100万枚
コンセンサスアルゴリズムProof of Work
ホワイトペーパーBitcoin White Paper
公式サイトbitcoin.org
じゃまる
じゃまる
ホワイトペーパーとは、仮想通貨の企画や構想、技術的なことが書かれた公開文書で、簡単に言うとその仮想通貨の説明書みたいなものだよ。

ビットコインと仮想通貨の違い

現在、流通する仮想通貨の中でビットコインは最も知名度が高いことから、「ビットコイン=仮想通貨」と思っている人も多いようです。しかし、ビットコインと仮想通貨は同じ意味ではないことを理解しておきましょう。

「暗号資産(仮想通貨)」とは、ビットコインなど暗号化(ブロックチェーン)技術を使ったデジタル通貨の総称です。また、「資金決済に関する法律」においては以下のように定義されています。

仮想通貨とは

「暗号資産(仮想通貨)」とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されている。 参考:日本銀行

  1. 不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
  2. 電子的に記録され、移転できる
  3. 法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
じゃまる
じゃまる
暗号資産と仮想通貨は、呼び方が違うだけで同じ意味だよ。 2020年5月1日に金融庁が正式名称を仮想通貨から暗号資産に変更しました。

ビットコインと法定通貨の違い

ビットコインと法定通貨との違いを表にしました。詳しくは次の項目「中央管理者がいない」で解説しますが、法定通貨と大きく異なるのは、通貨の発行主体と発行量です。ビットコインは、中央銀行や国家などの中央管理者が存在しません。そのため、個人間で直接取引が可能な分散型の通貨として注目されています。またビットコインはインターネット上でやり取りされるデジタル通貨であるため、法定通貨に比べて、いつでもどこでも簡単に取引できるメリットがあります。

比較項目法定通貨ビットコイン
発行主体国・中央銀行なし
発行量無限2100万枚
実体ありなし
偽造できるできない
取引手数料高い安い
取引速度遅い早い
価格変動少ない大きい
使用できる場所主に発行国の国内世界中

ビットコインが注目される特徴と仕組み

ビットコインの特徴をより理解するには、ビットコインの仕組みを理解する必要があります。この記事ではビットコインの仕組みと特徴をセットで解説していきます。

ビットコインの特徴と仕組み

  1. ブロックチェーン技術
  2. 中央管理者がいない
  3. P2Pネットワーク
  4. 個人の匿名性が上がり、取引の透明性が上がる
  5. 発行上限が2100万枚

ブロックチェーン技術

ビットコインには、ブロックチェーン技術が使われています。ブロックチェーン技術は、ビットコインの特徴を理解するために、一番に知っておきたい重要な仕組みです。また、この項目で説明するビットコイン特徴は、すべてブロックチェーン技術がもたらす特徴であることも理解しておきましょう。

ブロックチェーンとは

データをブロックと呼ばれる単位で繋ぎ合わせ、分散型のデータベースとして機能させる技術のこと。

情報を記録・管理する台帳のこと。

ブロックチェーンとは、簡単に説明すると情報を記録・管理する技術のことです。技術と聞くとイメージが湧きにくいかもしれませんが、情報を記録・管理する台帳のことだと理解してもらえれば大丈夫です。日本語では、「分散型台帳技術」とも言われます。

ブロックチェーンは、分散ネットワークに参加する複数のコンピューターによって一定の規則に基づいて作成されるブロックと呼ばれるデータの鎖で、各ブロックには取引データなどの情報が含まれます。一度記録されたデータは改ざんができないため、不正な操作を防ぐことができます。また分散型システムであるため、中央集権的な管理がなく、管理費用の問題が発生しにくく、多数の参加者が安全に情報を共有することができます。

もっと詳しくブロックチェーンについて知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

中央管理者がいない

ビットコインは、中央銀行や国家などの中央管理者が存在しません。そのため、個人間で直接取引が可能な分散型の通貨として注目されています。

中央管理者とは、日本なら日本銀行、米国ならFRB(連邦準備理事会)に相当する管理組織のことです。法定通貨を取引する場合は、取引の中間に銀行などの信頼できる第三者が必要ですが、ビットコインを取引する場合は、こういった管理者が存在せず、個人間で直接取引することができます。これにより、取引に必要な手数料が低くなるというメリットがあります。

一方で、ビットコインは、国家や中央銀行が通貨として発行し、市場動向を見て流通量を調整したり、取引に介入したりする中央銀行は存在しません。その結果、法定通貨とは違って、国家や中央銀行がその価値を保証しているわけではありません。

ビットコインは、国家から独立し、中央集権的な管理を受けず、自律して機能する通貨を目指して開発されたのです。

P2Pネットワーク:通信機器が管理する

ビットコインは、中央管理者が存在せずに、どのように取引を管理しているのかと疑問に思った方も多いかもしれません。これを可能にしているのが、ブロックチェーンの特徴でもあるP2Pネットワークという仕組みです。

P2Pネットワークとは

複数のノードがデータを分散して情報共有するシステムのこと。

※ノード:仮想通貨のネットワークに接続したコンピューター端末のこと。

じゃまる
じゃまる
P2Pとは「Peer to Peer」の略称で、Peerは「仲間」を意味するよ。仲間同士で情報を持ち合う感じをイメージするとわかりやすいよ。

これまで、中央管理者である銀行などは、本店の大金庫や厳重に管理されたメインサーバーなどで、1箇所で通貨や情報が管理されてきました。しかし、ビットコインでは、ネットワークに接続している端末が、個別で相互につながるP2Pネットワークを構築しています。


従来のクライアントサーバー方式


ブロックチェーンのP2Pネットワーク方式


これまでのクライアントサーバーシステムでは、1箇所で情報や通貨が管理されているため、サーバが故障するなどしてシステムダウンすると、システム全体が停止してしまうという問題があります。

しかし、P2Pネットワークは、複数のコンピューター端末が個別で相互につながることで、ネットワークを構築し、データを分散して管理しています。これにより、サーバーの1つに問題が起きてシステムダウンしたとしても、システム全体に問題は起こらなくなっています。

このようにビットコインの取引情報は、世界中に散らばる膨大な数のパソコンやスマホやタブレットといった端末群によって記録・管理され、ユーザーが相互に監視しあう分散型のシステムとなっています。加えて、多くのユーザーのコンピューターにデータが分散して保存されることで、リスクも1カ所に集中せずに分散されます。この仕組みによって、情報の整合性やセキュリティが担保されています。

個人の匿名性が上がり、取引の透明性が上がる

ビットコインは、個人の匿名性を高める一方で、取引の透明性を高める特徴を持ちます。

ビットコインは、送り手と受け手のアドレスという形で取引が行われます。送金の確認や取引の処理は、ネットワークに参加する多数のユーザーによって行われ、それぞれが取引履歴を持ち、共有されます。このようにデータを分散して、不可逆的に記録することで、改ざんすることができない仕組みになっています。その結果、取引の信頼性が高まります。また、ビットコインは、取引に関する情報が公開されるため、不正な取引やマネーロンダリングなどの悪質な取引を監視することができ、取引の透明性を高めます。

さらにビットコインの取引は、送り手と受け手のアドレスという形で取引が行われるので、送金者や受取人の個人情報が公開されることはなく、個人のプライバシーを保護し、個人の匿名性を高めています。

発行上限が2100万枚

ビットコインの大きな特徴として、発行枚数が2100万枚と決められています。

法定通貨では、中央銀行の経済政策によって通貨の流通量を増減させることが可能で、それにより景気動向を誘導していくことができます。その一方で、必要以上の通貨を流通させてしまうと、通貨の価値が下がりインフレを引き起こしてしまいます。

ビットコインの場合は管理する中央組織がないため、漫然と通貨を発行していると、やがて市場にビットコインが余り出し、価値を下げることになってしまいます。これを防ぐために、発行上限が2100万枚と決められており、ビットコインの希少性が維持され、価値を生み出す仕組みになっています。

2022年1月時点で、発行上限の90%に当たる約1900万枚が発行されていて、上限に達するのは2140年頃と言われています。

ビットコインの価値とは

ビットコインは、通貨の価値を保証する国家や中央銀行などの中央管理者が存在しない独立した通貨です。では、どのように価値が担保されているのかについて見ていきます。

ビットコインの価値とは

  1. 希少性を維持する半減期の仕組み
  2. デジタルゴールドとしての期待値
  3. 分散システムへの信頼性

希少性を維持する仕組み:半減期とは

ビットコインは、発行上限が2100万枚と決められています。これは、ビットコインの希少性を維持し、価値を生み出す仕組みになっています。

ビットコインは、ビットコインの発行を管理する中央組織が存在しないため、発行枚数が無制限に増えてしまうと、市場に余剰供給が生じ、やがて市場にビットコインが余り出し、価値を下げることになってしまいます。そこで、発行枚数を調節する目的で半減期が存在します。

ビットコインの半減期

ビットコインの半減期とは

マイニング報酬が半分になる時期のこと。

ビットコインの半減期が訪れるタイミングは、21万ブロックが生成された時と決められています。

ビットコインのブロックは理論上、10分に1個生成されるように設定されているので、10分×21万ブロック=210万分=35,000時間=約1458日=約4年で半減期が来る計算です。

じゃまる
じゃまる
このことから、ビットコインの半減期は4年おきにくると言われることが多いよ。

このような半減期の仕組みによって、ビットコインの希少性が保たれ、価値を維持しています。また、この仕組みから、将来的に価値が上昇する可能性があると言われています。

デジタルゴールドとしての期待値

ビットコインは、金(ゴールド)と似た特徴をいくつか持っていることから、デジタルゴールド」と呼ばれることがあります。世界の金融情勢や経済状況の影響を受けにくいとされるビットコインは、金(ゴールド)と同様に市場が不安定なときの資産の逃避先として、投資家に注目されています。

ビットコインと金(ゴールド)の類似点 

  1. 国が発行するものではないこと
  2. 価値が世界共通であること
  3. 発行上限が存在すること
  4. 希少性があること
  5. 偽造ができないこと
  6. 需要と供給によって価格が変動すること
  7. 長い年月が経っても状態が劣化しないこと
  8. 決済手段であること

昨今の新型コロナウイルスによる感染症の拡大や、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻などから世界経済全体が不安定になっており、証券や外為市況など一般的な金融市場はしばらく乱高下が続いています。しかし、そうした金融市場とは異なる値動きをするビットコインや金(ゴールド)は、安全資産としてますます注目が集まっています。

比較項目法定通貨ビットコイン
発行主体国・中央銀行なしなし
発行量無限有限有限
実体ありなしあり
偽造できるできないできない
取引手数料高い安い高い
取引速度遅い早い遅い
価格変動少ない大きい大きい
使用できる場所主に発行国の国内世界中世界中

また、アメリカの大手金融グループであるゴールドマン・サックスは、2022年にビットコインが今後5年間で10万ドルを超える可能性があると予測しています。ビットコインは、「価値の保存」市場で20%ほどのシェアを占めていると言っています。これは、ビットコインが貴金属や一部の通貨と比較しても、減価せずに長期にわたって価値を保てる可能性のあるものになっていることを意味します。

さらに同社は、ビットコインが金から「価値の保存」市場市場シェアを奪い、金の価格が1オンスあたり約1800ドルの水準にとどまると予想していて、ビットコインが「価値保存」市場の中でそのシェアが50%を超えることができるとしています。

参考:Bloomberg

このように、投資の専門家からも注目されており、仮想通貨市場への将来性や期待値が高いことが伺えます。そして、ビットコインには、金(ゴールド)に変わるデジタルゴールドとしての価値があると言えます。

じゃまる

中南米にあるエルサルバドルでは、2021年に世界で初めてビットコインが法定通貨になったよ!2022年には中央アフリカ共和国もビットコインを法定通貨にしたよ!

分散システムへの信頼性

ブロックチェーンを利用したビットコインは、中央集権的な機関に依存せずに運営される分散型のシステムです。ビットコインの取引情報は、世界中に散らばる膨大な数のパソコンやスマホやタブレットといった端末群によって記録・管理され、ユーザーが相互に監視しあう分散型のシステムとなっています。

加えて、多くのユーザーのコンピューターにデータが分散して保存されることで、リスクも1カ所に集中せずに分散されます。この仕組みによって、取引の信頼性を高め、安全性が確保するとともに、情報の整合性やセキュリティを担保しています。

このようにビットコインは、国家という権威ではなく、予め決められたプログラムに沿って取引を行う世界中のユーザーからの信頼によって、ビットコインの価値は保たれています。また、この独立した分散性への信頼性こそが、ビットコインの価値といえます。

じゃまる
じゃまる
この分散性も、ゴールドと似ている特徴だね。

ビットコインのメリット

ビットコインの最大のメリットは、個人間で直接送金できる点です。これがもたらすメリットは、大きく分けて3つあります。

ビットコインのメリット

  1. 取引の迅速性
  2. 取引にかかるコストの削減
  3. 国境を越えた送金の容易さ

これらのメリットから、従来の銀行振込や他の決済手段よりも便利で効率的な送金が可能になります。

迅速な取引:素早い取引が可能

仮想通貨の送金は、直接相手に送金することができるため、銀行の振込や国際送金に比べて迅速です。通常、仮想通貨の送金は数分から数時間で完了します。これは、ブロックチェーン技術によってトランザクションが直接行われるためです。

手数料が無料か格安:低コストでの送金が可能

仮想通貨は中央集権的な機関に頼らずに送金ができるため、手数料が非常に低く抑えられています。また、仮想通貨を送金する際には、国際送金などの手続きも必要ありません。このため、送金手数料が格安であり、少額の送金もコストや手間を抑えて送金できるというメリットがあります。

世界共通のお金:世界中どこでもいつでも取引可能

仮想通貨は国境を越えて直接送金ができるため、国際送金において特に便利です。従来の銀行送金や決済手段では、通貨の変換や中間銀行を経由する必要があり、手続きや手数料が複雑になることがありますが、仮想通貨の場合はそれらの制約が軽減されます。

さらに仮想通貨は、世界共通のお金(通貨)です。インターネットを介して取引が行われるため、場所や時間にとらわれず24時間365日、世界中どこでも取引が可能です。また、通貨の交換手数料が安いことや着金までにかかる時間が早いことで、海外取引においても手軽に利用することができます。

ビットコインのデメリット

ビットコインのデメリットは、大きく分けて以下の3つです。

ビットコインのデメリット

  1. 価格変動が大きい
  2. スケーラビリティ問題
  3. エネルギー消費の課題

価格変動が大きい

ビットコインの1つ目のデメリットは、価格変動が大きいことです。通貨として価格が安定しないことはデメリットと言えます。また価格変動が大きいことは、ビットコインへ投資をする際の最大のメリットですが、同時にリスクでもあります。価格変動の要因として、以下のようなものが挙げられます。

価格変動の要因

  1. 市場需給バランスの変化:仮想通貨市場は需給によって価格が左右されます。需要や供給の変動によって価格が急激に変動することがあります。
  2. 法定通貨や政治的要因:法定通貨の価値変動や政治的な不安定要因が仮想通貨価格に影響を与えることがあります。
  3. ハッキングやセキュリティの脆弱性:仮想通貨取引所やウォレットのハッキング被害が発生し、大量の仮想通貨が流出することがあります。これによって市場の信頼性が低下し、価格に大きな変動が生じることがあります。

ビットコインへの投資は利益を得るチャンスもある一方で、損失を被るリスクもあります。ビットコインを取引する際には、適切な知識とリスク管理の手法を持つこと、短期的な投資を避けることで、価格変動のリスクに対処することができます。またビットコインへ投資をする際は、自身のリスク許容度や投資目的に合わせて適切な判断を行いましょう。また、専門家の意見や市場動向を注視することも重要です。

スケーラビリティ問題

ビットコインの2つ目のデメリットは、スケーラビリティ問題です。スケーラビリティ問題とは、利用者の増加に伴い取引が増えることで、送金に時間がかかったり、送金要求が承認されなかったり、取引手数料が高騰するといった一連の問題のことを指します。

ビットコインが抱えるスケーラビリティ問題はブロックサイズにあります。ビットコインのブロックサイズは1MBであることから、記録する取引量がブロックの限界に達しやすいです。ブロックの容量が重くなるほど処理速度が遅れてしまいます。このような状況で処理速度を上昇させると、取引の記録と承認を行うマイニングにかかる手数料が膨れ上がる理、結果的にビットコインの利用者が負担する手数料も増加してしまいます。

現行のブロックチェーン技術では、1つのブロック内に格納できるトランザクション数に制限があり、高速なトランザクション処理には課題が残っています。

エネルギー消費の課題

ビットコインの3つ目のデメリットは、エネルギー消費の課題です。ブロックチェーンのマイニングや検証プロセスには高いエネルギー消費が伴い、環境への負荷が大きくなってしまう可能性があります。

ブロックチェーンのセキュリティは、コンセンサスアルゴリズムによって維持されますが、ビットコインに採用されている「PoW(Proof of Work)」のようなコンセンサスアルゴリズムは、大量の計算作業が必要です。このため、膨大な計算量により多くの電力が必要となり、エネルギー消費量が増加します。

ビットコインのエネルギー消費の課題は、特徴である分散性とセキュリティを維持するために重要ですが、同時に環境に対する課題も抱えています。この課題に対して、エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの利用など、持続可能な解決策を模索する動きも進んでいます。環境のサステナビリティ(持続可能性)が重要視されている昨今、仮想通貨の業界でも積極的な取り組みが進められています。

日常におけるビットコインの使い方

ビットコインは、投資や資産運用ができることはもちろん、日常生活のさまざまなシーンで活用されています。ここでは、日常におけるビットコインの使い方を5つ紹介します。

ビットコインの使い方

  1. 個人間での直接送金
  2. 公共料金の支払い
  3. 実店舗・ネットショッピングでの決済
  4. クリエイターに対する投げ銭
  5. 透明性の高い寄付

個人間での直接送金

ビットコインは、金融機関を介さずに、個人間で直接取引を行うことができます。ビットコインを使った個人間での直接送金は、煩雑な手続きがなく迅速かつ低コストで取引を行うことができる利点があります。また、ビットコインは中央銀行や政府の管理を受けずに所有や送金ができるため、国境を越えた送金にも適しています。

公共料金の支払い

ビットコインは、電気やガスなどの公共料金の支払いに使うことができます。まだ一般的な方法と比較すると普及度は低いですが、国内であればコインチェックでどちらも可能です。

実店舗・ネットショッピングでの決済

ビットコインは、一部のオンラインショップや実店舗で商品やサービスを購入することができます。現在、国内では以下の店舗で使用することができます。

国内のビットコイン決済可能なお店

  • ビッグカメラ(家電量販店)
  • コジマ(家電量販店)
  • ソフマップ(パソコン販売店)
  • エイチ・アイ・エス(旅行代理店)
  • メガネスーパー(眼鏡販売店)

クリエイターに対する投げ銭

ビットコインは、クリエイターに直接的に投げ銭できるサービスも登場しています。ビットコインの特徴である即時かつ国境を越えた送金が容易な点や、プライバシーの保護が求められる場合に利用が増えています。

透明性の高い寄付

ビットコインは、透明性の高い寄付にも使われています。法定通貨で寄付を行った場合、寄付を必要とする相手に本当に届いているのかわからないという不透明性があります。しかし、ビットコイン(BTC)による寄付は、ブロックチェーン上に取引履歴が永久的に残されるため、誰が受け取ったかを明確に把握することが可能です。

チャートから見るビットコインの価格推移

ビットコインには、希少性を維持しインフレを防ぐために半減期という仕組みがあります。半減期前後には価格の変動が見られるため、ビットコインへ投資をするにあたって注目すべきポイントとなります。これまでの半減期前後のビットコインの価格推移を把握して、次の半減期に備えましょう。

ビットコインの価格推移

  1. 半減期と価格の関連
  2. 過去の半減期から考察する購入タイミング

半減期と価格の関連

ビットコインの半減期は、マイニング報酬の半分になる時期であり、ビットコインの供給が減少し、需要と供給のバランスが変化することで価格が影響を受けます。

これまでの半減期

  1. 1回目の半減期:2012年11月
  2. 2回目の半減期:2016年7月
  3. 3回目の半減期:2020年5月

ビットコインの誕生は、2009年1月です。これまでの半減期のタイミングを見ると、4年より少し早く半減期が来ていることが分かります。2009年と2012年の半減期は、まだビットコインを保有している人が少なかったため、半減期前後に価格が高騰するなどの目立った動きはありませんでした。今回は2回目と3回目の半減期についてみていきたいと思います。

2回目と3回目の半減期とビットコインの価格変動
参考:CoinMarketCap

上記は2016年から2023年4月までのビットコインのチャートです。2回目の半減期は2016年7月9日、3回目の半減期は2020年5月11日です。チャートからどちらの半減期の後も、ビットコインの価格が上昇傾向にあることが分かります。

ビットコインが2回目の半減期を迎えた2016年7月は、1回目と比べてビットコインの認知度が上がっていたことや半減期を前にして市場が盛り上がっていたことから、価格は大幅に上昇しました。また、ビットコインが3回目の半減期を迎えた2020年5月も、価格は大幅に上昇しました。

このように、半減期とビットコインの価格変動には関連があり、半減期前後は仮想通貨市場の動向に注意を払う必要があります。

過去の半減期から考察する購入タイミング

上記のチャートから半減期の後は、ビットコインの価格が上昇傾向にあることが分かりましたが、より具体的に半減期前後のチャートをみていきたいと思います。最初に2回目の半減期である2016年のビットコインの価格推移を見ていきます。

2016年ビットコインの価格変動
参考:CoinMarketCap
半減期前後3ヶ月の価格変動
参考:CoinMarketCap

上図が2回目の半減期があった2016年全体のビットコインの価格推移で、下図が2016年7月の半減期の前後3ヶ月のビットコインの価格推移です。このチャートから、2016年7月9日に起こった半減期に向けて、5月末頃から価格が大きく上昇していることが分かります。価格でいうと、5月には4万円台だった価格が、半減期を迎えた日には7万円台になり、その後は安定して推移しました。

ここで注目したいのは、半減期当日よりも前に価格のピークが訪れている点です。半減期を迎えたのは7月9日ですが、価格のピークはその前の6月17~19日頃で、価格は8万円以上に高騰していました。そして半減期を迎えた後、利益確定のためか一度価格は急落しています。

2回目の半減期のビットコインの価格推移は、半減期の約1カ月半前から価格がじわじわ上がり始め、半減期の半月前にもっとも価格が上がり、少し値を下げてからまた上昇し、その後価格が安定しています。

2020年ビットコインの価格変動
参考:CoinMarketCap
半減期前後3ヶ月の価格変動
参考:CoinMarketCap

次に3回目の半減期である2020年のビットコインの価格推移を見てみます。上図が3回目の半減期があった2020年全体のビットコインの価格推移で、下図が2020年5月の半減期の前後3ヶ月のビットコインの価格推移です。このチャートから、2020年5月11日に起こった半減期に向けて、3月中頃から価格が徐々に上昇していることが分かります。価格でいうと、3月には50万円台だった価格が、半減期を迎えた日には90万円台になり、その後も安定して推移しました。

ここでも注目したいのは、半減期当日よりも前に価格のピークが訪れている点です。半減期を迎えたのは5月11日ですが、価格のピークはその前の5月7~9日頃で、価格は100万円以上に高騰していました。そして半減期を迎えた後、利益確定のためか一度価格は下落していますが、すぐに半減期直後のピークまで価格が回復し、その後も安定して推移しました。そして、最高値を更新し続ける2021年の仮想通貨バブルへと繋がっていきます。

3回目の半減期のビットコインの価格推移も、半減期の約1カ月半前から価格がじわじわ上がり始めて、半減期の数日前にもっとも価格が上がっていることが分かります。

このように過去のビットコインの価格推移と半減期の関連を見てみると、半減期のおよそ1カ月半前から価格が上がり始めたこと、価格のピークは半減期の前頃に来ていることは2回目と3回目で共通しており、次回の4回目の半減期を向けて、念頭に置いておきたい事実です。安くビットコインを購入しておきたいと考える場合は、半減期の2・3ヶ月前から、ビットコインの価格推移に注目し、準備する必要があるとも言えます。

ビットコインに関するよくある質問

 ビットコインって何?

ビットコインは世界初のデジタル通貨です。国家から独立し、中央集権的な管理を受けず、自律して機能する通貨を目指して開発されました。

 ビットコインは危ないの?

一概にビットコインは危ないとは言い切れません。大きな価格変動をリスクと感じる人もいれば、儲けるチャンスだと感じる人もいるからです。

仮想通貨のリスクについて詳しく知りたい方は、こちら記事を参考にしてみてください。

 ビットコインの将来性は?

 仮想通貨は新しい技術や金融の形態として注目を集めており、成長が期待されています。現在、ブロックチェーンを利用したDeFi(分散型金融)、NFT、メタバースなどのサービスが登場しています。今後、技術の進歩やグローバルな需要の増加により、仮想通貨市場はまだまだ成長の機会を持っています。

まとめ:ビットコインは世界初のデジタル通貨

今回は、仮想通貨の代表であるビットコインについて解説してきました。

ビットコインは、ブロックチェーン技術を利用した世界初のデジタル通貨です。これまでにない分散型のシステムが注目されており、個人の匿名性と取引の透明性を両立させ、迅速で低コストな取引が可能です。また、国境を越えた取引にも適しており、将来性が期待されています。またビットコインの価値は、希少性と信頼性に基づいています。デジタルゴールドとしての期待も寄せられており、金に代わる新たな資産として注目されています。一方で、価格変動が大きいことやエネルギー消費の課題もあります。

しかし、国家から独立し、自律して機能するデジタル通貨である「ビットコイン」はまさに、将来を変える可能性を秘めている通貨と言えます。

本日のまとめ:ビットコインとは

  1. ビットコインとは世界初のデジタル通貨
  2. 仮想通貨は総称で、ビットコインとは別物
  3. ビットコインにはブロックチェーン技術が使われている
  4. 中央の管理者がいない分散型システムとして注目されている
  5. 分散型システムの仕組みは、P2Pネットワーク
  6. ビットコインの取引は、個人の匿名性が高く、取引の透明性が高い
  7. ビットコインは発行上限が2100万枚
  8. ビットコインの価値は希少性と信頼性
  9. ビットコインは金に変わる「デジタルゴールド」
  10. ビットコインのメリットは、迅速で低コスト、国境を超えた取引ができること
  11. ビットコインは投資だけでなく、日常でも使うことができる
  12. ビットコインの価格推移と半減期には関連がある
じゃまる
じゃまる
ここまでお疲れ様でした。読んでくれてありがとう!興味を持った人は、ぜひ仮想通貨投資を始めてみてください。
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